怪盗 キッド 大 怪我 小説

発行者: 12.04.2020

仕方ない。 その棚に勢いをつけ体当たりをする。 何度も繰り返せば、花瓶は安定を失い棚から落下し破片となった。 その上に仰向けに寝転がり、手探りで使えそうな破片を探す。 「いっ 寂しい? 何故、寂しいのだろう

ブログトップ 記事一覧 画像一覧. さて、彼の思いを受け取って、自分はこれからどうしようか。 彼は自分がキッドであろうがなかろうが、黒羽快斗を見つめていると伝えてきた。 念願であったパンドラを破壊し、父を越える奇術師になるという夢が霞み始めた今、ある意味選択肢は増えた。 夢を諦めるという選択肢が。 どちらにせよ、やらなければならないことがまだ残っている。 怪盗キッドとの、決別。 「 ってことは巨大宝石は火災を起こした後の映像をお前に見せたのか?」 「あぁ。実際、俺が火の中あの巨大宝石のあった部屋へ辿り着いた瞬間に見たものは、その映像と全く同じ場面だったからな」 「 痛む体を無理矢理動かし、銃声の聞こえた方へ走り出した。 蘇るあの映像。 銃に撃ち抜かれ床へ倒れた彼。 現状が酷似しすぎていて、気味が悪い。 同時に、焦る。 全く休んでないんでしょ?」 キッドの仲間だから、いや、それ以上の何かがあるのか、寺井はこの数日快斗の側を殆ど離れなかった。 途中自分の部屋へ様子を見に来てくれたが、その時よりも顔色は優れない。 しかし寺井は困った笑みを浮かべるだけ。 巨大宝石のおかげにすりゃいいんだろ?」 「素直になれって!それに、その映像を信じて俺のこと助けに来てくれたんだろ?探偵」 語尾にハートをつける快斗に思わず舌打ちが出た。 そうだ、自分は真っ先にその並行世界の映像を信じた。 そうしないと快斗が死んでしまうと思ったから。 新規登録 ログイン.

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ホーム ピグ アメブロ. なら巨大宝石が見せたのは」 「恐らく 確かに一番ひどい傷は今負ったばかりのわき腹の傷だろう。 けれど、何だこれは。 何でこの傷で意識を保っていられるんだ。 何でこのぼろぼろの身体であんな激しい動きができるんだ。 何で、何で、何で…!! カツン、カツンと靴音が響き、彼が無事だと知らしめる。 血の匂いはしないので、怪我もないのだろう。 こくり、と喉を鳴らしてコナンは乾いた口内を湿らせた。 掌はじっとりと湿り、心臓が早鐘のように鳴っている。 隣を窺えば服部も似たような状態で、彼等のやり取りに集中していた。 だから、動揺も、緊張も感じさせないキッドの声が酷く異質なものに感じる。 平素通りの、その慣れた姿に違和感と焦燥を覚える。 やめろ、と。 作られた表情と声に、叫び出したくなるほどの違和感を。. 二人には聞こえないように小さく呟く。 最後の最後に弾をもろにくらってしまった。 貫通しているが、正直危ない。 痛みと、熱と、失われ続ける血が意識を奪おうとしていた。 不覚、としか言いようがない。 数日前の仕事で負った怪我が、じくじくと痛み、熱に浮かされた挙句彼らの殺気にすら気づけないなんて。.

一応見舞いに」 「おーおー、明日は嵐だな」 他人事の様にケラケラと笑う快斗を前に探す気が失せ、後で看護婦にでも聞こうと紙袋を寄せて、自分はベッドサイドの椅子へ座った。 快斗の顔は火傷の跡こそ目立つが、随分と顔色の良い様子。 声は、まるで瀕死の人間であったとは思えない程明るい。 「つか

  • いや、負うとしても、その道を進むかもしれない。 快斗が、自らの命を懸けて選んだ道だとしたら。 「 聞こえるか、この声が。-上- いむやす 年5月11日
  • こっちの話」 「はぁ きっと後悔はしない」 「だろ?」 満足そうに笑う彼。 夢が霞んだとしても、選んだ道が間違いではないと、彼は答えを見つけていた。 こちらの不安を他所に、彼は既に前を向いていた。 なんだ、ただの思い過ごしか。 「

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それは快斗坊っちゃまがお決めになることです」 少なからず怪盗キッドが盗む物はなくなった。 それに何より快斗の体調もある。 しかし寺井の言う通り、それは快斗が決めること。 自分がここで何を考えようとどうしようもないか。 「 寺井には寺井の、自分には自分の沈黙が訪れ、その間を柔らかな風がゆっくりと通り過ぎていった。 。[newpage]腕の点滴が外れた頃、寺井が病室に飛び込んできた。 快斗が目を覚ました、と。 まだ体調が安定しないため長居は出来ないが、僅かな時間の面会なら許された為早速向かう。 室内は硝子越しから見た時と変わりはなく、彼の周りの機械は定期的に音をならし彼の命を繋いでいた。 「快斗坊っちゃま お前達は巻き込んじまったけどな。 負傷して血が止まらない腕をネクタイで止血し、真っ赤に染まった白い衣装を纏いながらも しっかりとした歩みで窓に近付いた。 まるで、怪我などないように。.

すみません服部さん、人の舞台衣装勝手にあさらないで。 あ、ちょっとそれって最後の逃走用ダミーくん56号… え、ちょっと白馬さん?何窓からそれ出そうとしてるんですか。 ていうか何で操作方法わかるんですかああ飛んでっちゃった。 捕まえないの? つか名探偵、今更だけど服が汚れるよ? ああだから、そんな事どうでもいいんだって。 ちょっと落ち着け俺。 ああパトカーが遠ざかっていく… やっぱり警部、毎回毎回ダミーにひっかかるのどうかと思うよ。 助かったけど。 ってだからそんな事どうでもよくて。.

ゆっくりと、彼を追いかけるように後に続く。 一瞬、強い風によろけそうになるが何とか持ちこたえて、怪盗を見据えた。 服部は扉に凭れ掛かり此方の様子を窺っている。 油断無く、けれどどこか楽しそうに三人は対峙している。 一歩、また一歩と探偵と怪盗の距離が近付いて…. 何も、だ。 普段次郎吉の挑戦状にすら即飛び付いてく彼なのだが、どうしてか音沙汰は無く、まるで肩透かしを受けたように次郎吉も園子も項垂れている。 間違いなくこれが『普通』なのだろうが、今までの攻防を経ての沈黙であるため、なんだか違和感を感じずにはいられない。 ここに巨大宝石があるという情報が彼の耳に入っていない、と言うことはまず無いだろう。 とすれば今回の巨大宝石は、彼がよく口にする『目当ての物ではない』と言うことなのだろうか。 しかし『目当ての物ではない』にしても、今までだったら彼は 直接手に取っていた。 例えそれが偽物だったとしても、観客を楽しませるような演出をしたり、逆に盗品を偽物だと知らせる真似をしてきたのだから、今回彼が巨大宝石に感心を示さない理由が解らない。 と言うことは何らかの理由で予告状を出さなかった、若しくは出せなかった、ということか。 「ねぇ、園子姉ちゃん。僕たちもその巨大宝石って見ること出来るの?」 「えぇ、出来るわよ?なんなら見に行ってみる?」 「行ってみよっか!」 「うん!」

Ameba. [newpage] [newpage] ICU .

お前だけは巻き込みたくねぇんだよ」 。 [newpage] 遠くで響く轟音、悲鳴。 それが非日常であると判断するのに然程時間はかからず、眠気に抗い目を開けた。 辺りは薄暗く、埃の匂いがする。 頬に触れるのはひんやりとした床。 と言うことは自分は横になり眠っていたのか。 見回すと窓からは夕陽の様な光が入り込み、いくつもの棚や書類がある部屋だと見てとれる。 ここは何処だろうか、ぼんやりとした意識は、再び聞こえた轟音ではっきりと目覚めた。 咄嗟に起き上がろうとする。 しかし手が動かない。 どうやら後ろで両手を縛られているようだ。 しかも随分と硬く縛られていて、動かしても取れる気配はない。 壁を使い何とか体を起こした所で再びあの轟音が聞こえた。 何かが爆発するような、地鳴りに似た音。 良くないことが起こっているに違いない。 なんとかここを抜け出さなければ。 辺りを見回し、目に入ったのは棚の上に置かれた硝子の花瓶。 すぐそばで服部と白馬が息を呑んだ。 その気配にやっと我に返ると、コナンは当初の目的を果たそうと手を動かし始める。 止血するといっても、包帯もガーゼも無い今、ハンカチ程度しかない。 しかしそれだけではあっという間に血で濡れてしまい意味を成さなかった。 仕方が無いのでマントを代用し、傷口を押さえる。 その時だけ怪盗は顔を歪ませたが、あとはされるままだった。 「服部!パトカーが集まってきてる。多分あいつらも逃げ出しただろう」 「おいキッド!おとりでもダミーでもなんでもええ!!

むかつく位前向きだな、お前」 「これでもちゃんと考えたんだぜ?」 「ほー 組織の奴等も今回の巨大宝石がパンドラであると薄々気付いていたのでしょう」 「そんな

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コメント
Kazuhiko 19.04.2020 07:01 答える

興奮したような雄たけびと共に、警官は統制を忘れ踊りかかる。 本人に言えば怒られるのだろうが、怒り心頭の警部はどこか楽しそうだ。 全力で、全身で、頭も身体も全て使って追いかける。 楽しいだろうね。 誰も傷つかない。 犯罪だけどどこか子供のようなキラキラとした夢を見せる男。 楽しいね。 終わりなんか来なければ良いのに。. 二人には聞こえないように小さく呟く。 最後の最後に弾をもろにくらってしまった。 貫通しているが、正直危ない。 痛みと、熱と、失われ続ける血が意識を奪おうとしていた。 不覚、としか言いようがない。 数日前の仕事で負った怪我が、じくじくと痛み、熱に浮かされた挙句彼らの殺気にすら気づけないなんて。.

Yoshimasa 21.04.2020 13:06 答える

貴方には全てをお話ししなければなりませんね、探偵殿」 少し場所を移そうか、と移動したのは病院の中庭。 その間も寺井はこちらの身を案じ、ゆっくりと歩いてくれた。 整えられた緑と鮮やかな花が並び、その中をレンガで作られた歩道が走っている。 その歩道に面したベンチの内の一つを選び、彼と座った。 「

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